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「ゲーム脳」徹底検証
トンデモ『ゲーム脳の恐怖』(1)

森氏はゲームを知らなさすぎる

山本 あと問題は、この人がゲームのことを全然知らないということ。

――知らないですよね。

山本 「まえがき」からしておもしろい。ゲームショウに行ったら、「左右に立派な白い羽をつけたエンジェルの格好をして、真面目な顔で歩いているのです。(中略)ショックを受けました」ってそりゃコスプレだ!

――まあ、初めて見た人はショック受けるかもしれないですけど。

山本 ショック受けるかもしれないけど、そういうものがあるってことを知らないっていうのがね。
あと、ロールプレイングゲームの説明で(104ページ)、「自分が敵にみつかって殺されないように敵陣に進入し、相手を威嚇しながら画面上で突き進んでいくというゲーム」って……、

二人 ロールプレイングゲームじゃないですよね!

山本 アドベンチャーじゃないの?

――そうですよね、威嚇しながら進むロールプレイングゲームって何だろう? って考えてみたんですけど、どうも『メタルギア』か『バイオハザード』か……。

山本 でもどっちもロールプレイングゲームじゃない。

――多分、“ロールプレイングゲーム”を字句どおりに解釈して、

山本 ああ、役割を演じてるから?

――生物の主人公がいる場合はみんな“ロールプレイングゲーム”だと思ってるんじゃないか。多分、「携帯型の積み木合わせゲーム」〜『テトリス』なんかと比較してるんじゃないかと。

山本 なるほどね。


知らないからこそ出る結論

――だから逆に言うと、本当のロールプレイングゲームのような、非リアルタイムのゲームのことは、もしかしたら存在自体知らないんじゃないかなという気が。

山本 101ページに書いてあるんだけども、読書とゲームを比較して、読書は読んでる内容について考えるけど、「ゲームはテンポが速く、思考の入るすきまがありません。要素もありません」って断言してるんですよ。

――ありましたね。

山本 ゲームはすべてテンポが速いわけじゃなくて、シューティングとかアクションゲームとかアクションパズルとかは確かにそうだけど、ロールプレイングゲームとかシミュレーションとかもあるのに、こういうゲームの存在を知らないんじゃないか。

――だいたい日本のゲームだと、むしろ非リアルタイム系のほうが多いような気が。ゲームと読書を比較して書いてますけど、じゃ、『かまいたちの夜』はどうなんでしょう?

山本 (笑)確かにそうだ。なのに「思考の入るすきまがありません。要素もありません」って断言しちゃうのが。

――すごいですよね。

山本 あとこれもすごい。19ページの、「某大学生は、このテレビゲームを三〇時間(約二日)で一気に完了させたらしいのですが、たいへんな疲労感をもったと言っていました」って、そりゃ疲れるよ30時間は! ゲームじゃなくても30時間は疲れるよ。

――本読んでも30時間はツラい。

山本 体に良くない、30時間は。スポーツだって良くないですね。

(次ページへ続く)

と学会会長、『ゲーム脳の恐怖』をトンデモ本に認定/テレビゲームと運動の比較

データと主観がごちゃ混ぜ/脳の問題じゃないだろう

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